第2章 極秘の編入・・・?
雪乃「ふわぁぁぁぁぁぁ!!」
僕は用意された自分の部屋のベットに倒れこんだ。
疲れた。
まさかいきなり調理をさせられるなんて・・・。
ことは小一時間前・・・
ふみ緒「さ、厨房へおいで。入寮腕試しだよ!!」
この寮には名物として"入寮腕試し"というのがある。
~入寮腕試し~
一、入寮希望者は一食分の料理を作り、その味を認められた者のみ入寮が許可される
一、審査は寮長による
一、食材の持ち込みは自由とする
そう、この入寮腕試しに合格しなければ・・・
僕は野宿だった!!
今思えばなんであの時伊武崎君も同伴してたのかはわからないが、あきらかに感じたあれは敵意だった。
ま、合格は合格だ。
僕に与えられたのは002号室。
僕が一番日の当たらない低温な部屋を希望したらなんと、
食品庫や物置以外の唯一使われていない地下の部屋だった。
入ってすぐに部屋の温度を0度以下にした。
方法は簡単。
冷凍室で使わなくなった冷房や使い道のない氷の塊を配置するだけ。
普通の人がこんな冷地帯で暮らすの無理だ。
だんだん呼吸ができなくなる。
だが、僕にはちょうどいい。
なぜなら、
僕の体内体温は35.2℃
表面体温、いわゆる皮膚の温度は・・・
氷とほぼ変わりないからだ。
これが僕が何度も捨てられ、化け物扱いされた理由だ。