第7章 山を彩る衣
乾
「幸平創真君のグループが負けた場合、柊雪乃さんは私がお持ち帰りします!」
タクミ・雪乃
「え!?」
幸平
「え、いや、なんでお前がショック受けてるんだよ。っていうか負けねーし。」
一気に青ざめたタクミを見て爆笑しだすイサミ
雪乃
「ぼ、僕は誘拐されるのか!?」
雪乃は不安のこもった目で幸平を見る
幸平
「だから勝つって!!」
タクミ
「フ、フン!俺たちを越える料理・・・絶対作れ!」
イサミ
「ぶふぉ・・・!!違う兄ちゃん!それ絶対心の声だよ!!」
ハッとしたタクミは赤面しながら軽く咳払いをした。
そして・・・
タクミ
「俺たちを越える料理・・・作れるものなら作ってみろ!」
イサミ
「あっはっははは!!言い直した!!かっこ悪すぎるよ兄ちゃん!!」
きょとんとした顔をする田所と雪乃
当の本人、幸平は考え事をしていて、残念ながらその耳には届いていないようだった。