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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第6章 発想と創造の協奏曲




「よし、スジ取りまでまで頼むぞ。」

そう弟に告げ、作業に移る美少年。


「おっけー」

すると弟は返事をすると同時に目をギラリと見開きものすごい速さで合鴨を捌いていった。

雪乃
(胸肉・モモ肉と的確に切り分けている!あんなに早いスピードで・・・傷を付けていないだと!?)

田所
(なんて器用な包丁さばき・・・)

二人の目線に気づいた弟は振り返る。


「何ー?何か用ー?」

間延びした声が某バスケ漫画の紫の天使のようだ。


「ふふー。そうー?でもねー、兄ちゃんなら僕の3倍速く仕上げる。」

そう言って各部位の肉を乗せたトレイを右にいる兄に滑らせる。

静かにそのトレイを受け取った兄は包丁を構え・・・


気づいた時には合鴨はすでにフライパンの上だった。


雪乃
(手順ひとつひとつに切れ目がない・・・。無駄のない流れるような動き・・・さすが。これが・・・)

幸平
「まぁ、あれくらいはやれるだろーね。」

田所
「え・・・?」

幸平
「アレは、現場を知ってる手だ。」

そうしているうちに鴨はもうオーブンの中へ入れられた。
オーブンの扉を閉じ、火をつける。


「フォルノ・アッチェンデレ」

一気にオーブンに火が灯った。

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