第6章 発想と創造の協奏曲
雪乃
「と、いうことで。どっか遠くへ行っててくれ、幸平君。」
幸平
「ん?なんで?」
雪乃は呆れたようなため息をつく
雪乃
「生憎、こんな場所まで水着を持ってきてはいないんでね。」
少しの沈黙の後、二人は意味が分かったようで・・・
一気に赤面したのだった。
幸平
「な、いやいや、ダメだろ!どうすんだよ人きたら!っていうかタオルとかねぇぞ!?」
田所
「んだんだ!それに母ちゃん言ってたよ、女の子は簡単に肌ば見せちゃだめだーって!!」
焦る二人と冷静な当人
雪乃
「いや、こんな遠くまでは誰も来ないよ。皆そんなに視野広くない。それにこんなこともあろうかと、タオルなら持ってきている。」
自分のリュックをあさった雪乃はほらっとプールタオルを出した。
幸平
「なんで持ってんだよ・・・!?っていうか、それなら水着持って来いよ!?」
雪乃はハッとした顔をした。
幸平
「天然かよ!?まぁ、いいや。じゃあ俺はそこらへんで見張りしてるから、さっさと捕まえろ。」
雪乃
「あぁ、ありがとう。」
そうして幸平がいなくなった後、雪乃は着ているものすべてを脱ぎ捨て、川にダイブした。