第6章 発想と創造の協奏曲
皆が驚き焦る中雪乃は冷静に周りを見渡していた。
乾
「調味料や油、調理器具はこの部屋に揃っています。それと、倉庫の中にある釣り竿などの道具も自由に使っていいです。」
雪乃
(醤油、塩、みりん・・・和食の基本となる調味料は揃っているな。あと・・・何!?冷蔵庫がない!魚を使うのなら、何か策を考えないと・・・。)
幸平
(冷蔵庫、ねぇのかー・・・魚の鮮度が悪くなるのは何とかならないのか・・・!?)
田所
(うわわわわわ、なにすっべ!とりあえず魚?山菜?あとはー・・・)
乾
「制限時間は2時間!それでは用意始め。」
両手をぺちっと打ち合わせ合図を送る乾
部屋全体に少しの沈黙が流れ・・・
生徒
((え!今始まったのか!?もっと声はってくれよ!!))
そして一斉に動き出す
生徒1
「ま、まず何が釣れるか調べなきゃ・・・」
生徒2
「鮎だ!鮎なら塩焼きでいけるだろ!」
生徒3
「でも鮎の旬って今だっけ!?」
生徒3
「とにかくたった2時間しかねぇんだ!急げぇ!!」
ざわざわと、わたわたと動き生徒達は食材確保に施設の外に出て行った。