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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第6章 発想と創造の協奏曲




「やっとキミを叩き潰せる・・・嬉しいよ、幸平創真!!」

幸平
「そうかよ・・・!よかったね、おめでとう!喧嘩売ってんのは分かったからそろそろ足どけやがれ・・・!」

喧嘩腰の美少年と軽く引き気味の幸平の言い合いを収めたのは乾だった。


「はーい、では皆さん。私はここに座ってますので課題の事についてわからないことがあれば聞いてくださいね。」

相変わらずのゆるい空気を作る乾は長椅子に座りお茶と柿の種でくつろいでいた。

生徒1
「あの・・・乾シェフ?まだ何の説明も受けていないですが・・・」


「あぁ、そうでしたか?」

乾はようしょと言いながら立ち上がり窓の外を指し示して言った。


「私が出す課題は・・・ここにある食材を使って日本料理でメインとなる一品を作ることです!」

生徒2
「ここに・・・って?食材なんてどこにも・・・」


「ありますよー・・・?清流のゆく雄大な自然、素晴らしい素材の宝庫です。」

全生徒
「!?」


「この建物を含むエリアは古くから遠月学園お抱えの私有地で、ぐるりと柵が巡らせてあります。柵を越えたらその時点で失格・・・限られたフィールドの中で食材を確保し調理・・・私を満足させる一品を作れば合格です!」

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