第5章 摩擦と選良
乾「みなさん、揃いましたねー?」
ゆるーい感じで始まった第一科目
講師はなんと乾先輩だった。
乾「私の課題は・・・二人一組で組んでもらいます。シャペル先生の授業で組んだペアで行きたいと思います。各自指定された調理台について下さぁい。」
田所「よかったぁー・・・創真君と一緒だよー!」
幸平「おー!がんばろーぜー!」
雪乃「あ、あの乾先輩!」
乾「あらぁ?また会いましたねー。これはもう運命の予感。」
僕はとりあえず苦笑いで返した。
乾「どうしましたー?」
雪乃「僕は編入生でして・・・シャペル先生の授業をまだ受けていないのです。」
乾「あらぁ・・・そうなのですかー・・・じゃあ、好きなところに入ってください!」
え。なんだその適当さ加減は!
とまぁ、そんなこと先輩に言えるはずもなく。
雪乃「わ、わかりました。それじゃあ・・・」
ちらっと幸平君を見る。
目があった彼は二カッと笑って了承してくれた。
幸平「なんか面白くなってきたな!そいえば俺、まだ雪乃の料理見てないから楽しみだわ。編入できるってことは、相当作れるんだろ?」
期待されると緊張するなぁ・・・