• テキストサイズ

それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第23章 遠月をめぐる因縁



堂島はその様子をみていた。

堂島
「ふ・・・まだ在学しているものに声をかけるとは、よほど彼らを認めているようだな。」

田所
「ど、堂島シェフ!こ、これは・・・?」

堂島
「あぁ、彼ら卒業生が自分の店を開けてでもここにくる目的はリクルート、つまり自分の店の未来の従業員候補でもある学園の生徒の品定めをすることだ。」

幸平
「ほー、なるほどね。」

水原
「いい人材がないと、店も育たないしね。」

雪乃
「なるほど・・・。」

四宮
「ま、雪乃は卒業したらすぐ俺の・・・」

雪乃
「僕は乾先輩のとこで修業したいです!!」

いきなりの爆弾発言に沈黙が流れる。


「え!えぇ!いいんですか!?」

四宮・水原・ドナード
「よくない!!!」

雪乃
「え!逆にいいんですか?その・・・希望をつい口走っちゃっただけで・・・。」


「大歓迎ですー!もう一生手放しません!!」

四宮
「いや、だから駄目だっつってんだろ!!聞け!」


「聞こえませーん!!」

田所
「え、雪乃ちゃん、卒業したら・・・だよね?」

雪乃
「もちろん。」

幸平
「なんか騒がしくなったからそろそろ行くかー。バス来たし。」

田所
「え!?」

雪乃
「そうだね、あ、俊と合流しないと。」

幸平
「ん?おまえ伊武崎とはぐれたのか?」

雪乃
「ま、まぁ。」

そう言いながら本当にすたすたと歩いて行ってしまう二人

そのあと追いかける田所

それに気づかず言い合いを続ける卒業生たち

去ってゆく三人を見守る堂島・・・

すれ違いにもほどがある。


こんなコントのような状況下で堂島はただ一人、幸平の後姿に見覚えのある男を思い出していた。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp