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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第22章 いずれ戦う者達へ



そしてその後も過酷な課題は続き・・・

合宿5日目
午後4時

生徒は全員ロビーに呼び出された。

田所
「何だろう・・?急にロビーに集合って・・・。」


「しおりにも何も書いてないのよね。」

吉野
「え・・・ちょっと待って!このパターンって・・・」

雪乃
「お、落ち付こう、悠姫!」

いつもと変わらないノリの極星勢。
変わったのは皆のメンタルと料理の腕、そしてこの合宿中に自然な流れで雪乃は全員の名前呼びが定着していた。

いや、伊武崎と吉野によって定着させられた。

ワイワイ騒いでいると、堂島がロビーに入ってきた。

一瞬にして静かになる空気に身構える生徒

堂島
「本題に入る前に一言。現時点で352名の学生が脱落し、残る人数は628名・・・過酷なようだがこれは料理人という食の縮図だ。料理人として生き残るにはありとあらゆる能力・心構えが必要となる・・・。未知の状況で冷静さを失わず常に食材と対話する、シェフとなれば重圧はなおのこと不安と逡巡に苛まれる夜を耐え抜き、多様な事態に対応し立ち回っていかなければならない・・・。料理人として生き残るということは嵐舞う荒野を一人きりでさまように等しい・・・。極めれば極めるほどに足は縺れ、目的地は霞む。だが、忘れないでほしい、この遠月という場で同じ荒野に足跡を刻む仲間と共に在ったことを!その事実こそが、やがて一人征く君を励ますだろう。君らの武運を心より祈っている!」

堂島の言葉に生徒の心は動かされ、涙する者もいた。

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