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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第22章 いずれ戦う者達へ



葉山
「あー、王子様の登場ってやつか。安心しろ、俺はもう手を出さないよ。伝えたいことは、言えたしな。」

雪乃
(っ・・・呪いの・・・。)

葉山
「ま、例の件について知りたいのなら、お前から来い。」

雪乃
「・・・ふっ、誰が行くか。」
(気になるが、本当のこととも思えない・・・。)

葉山
「悪態ついてられるのも今のうちだ。じゃあな。」

そう言って手を振りながら去った葉山をタクミは冷ややかな目で見つめていた。

雪乃
「タクミ・・・その、ありがとう。」

雪乃は少し照れ気味でタクミを見上げた。
不覚にも、それにドキリとしてしまうタクミ

タクミ
「いや、たまたま通りかかっただけだ。あいつに何かされなかったか?」

雪乃
「えっ、いや、何も・・・あはは・・・。」

苦笑いでごまかそうとした。が・・・

タクミ
「・・・嘘はつかないでほしかったかな。」

悲しそうに微笑むタクミを見て、雪乃は少し胸が締め付けられた。
自分を大事に思ってくれているのが伝わってくる、そう感じた雪乃は無意識のうちにタクミの腕を引き、背伸びをした。


雪乃
「見ていたんだろう?僕を消毒してくれ。」

そしてそっとタクミにキスをしたのだった。

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