第4章 恵の庭
幸平「ふむふむ・・・トランプや将棋は持っていける・・・あ、携帯ゲーム機はダメ・・・と、風呂の時間短すぎじゃねーか?」
しおりを見ながらつぶやく幸平君につっかかる吉野さん
吉野「ヘイヘイ幸平!何のんきに旅支度気分始めてんのよ!恵が末期の言葉を残してるのに!!」
幸平「いや、だって、半分も生き残れんだろ?そんなかに全員入ればいいだけじゃん?」
食堂にかすかに沈黙が流れた。
僕は幸平君と同意見だったため特に何も思わなかったが、周りの皆はなぜかぽかんとした顔をしていた。
その沈黙を破ったのは一色先輩だった。
一色「僕も確信しているよ。極星寮の全員が笑顔でここに帰ってくることを。お留守番は僕とふみ緒さんに任せて、皆しっかり頑張っておいで!!」
榊「ふふ、そうね。」
吉野「なかなかいいこと言うじゃん!二人とも!!私ら泣く子も黙る極星勢!!こんな合宿楽勝クリアしちゃおうぜ!!」
ガッツポーズをとる吉野さんの後ろで軽く引く伊武崎君
伊武崎「泣く子も黙る・・・?」
それからしばらく雑談してから解散し、僕は自分の部屋の戻った。