• テキストサイズ

それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第20章 メタモルフォーゼ



【A会場】

『薙切エリナ、300食突破!!』

タクミ
「くっ・・・何をやってる!どうにかしろ!幸平!!」

田所
「創真君・・・!」

タクミ
(そして遅れてきた雪乃は・・・)

雪乃を心配してそちらのブースに目をやったタクミは驚きで目を見開いた。

タクミ
(なっ・・・なんだあの行列は!?)

それに気づいた田所、薙切もまた驚きの表情を見せる。

そしてその驚きに追い打ちをかけるかのように流れるアナウンスの声


『柊雪乃、300食突破!!』


エリナ
(なんですって!?残り30分の時点で着て、それから調理を始めたのに・・・もう私に追いついたというの!?)

雪乃の料理、それは"茶碗蒸し"であった。

一見ありがちな料理ではあるが・・・

審査員1
「む・・・これは・・・なんの出汁だ!?」

得意の冷たい料理は朝はお腹に優しくない。
そう考えた雪乃は体にじんわりと染みる出汁の効いた茶碗蒸しを選んだのだ。

タクミ
(ん・・・?よく見るとこの行列、一度手に取った人がまた並んでいる!?そこにまた新たに客が入って・・・このままじゃ・・・この会場すべての客を雪乃に持っていかれる!?)

田所
(す、すごい・・・雪乃ちゃんってあんな料理作る人だったんだね・・・。)

エリナ
(なによあれ・・・同じ品を何度も求めてしまう・・・それほどに依存力の高いものなの!?)

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp