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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第16章 ひと皿の記憶and敗北の苦み



吉野
「と、いうことがあったんだ!!」

幸平
「まじかよ!?」
(なんか思ったより大変じゃなさそう?)

田所
「い、今は大丈夫なの?」

幸平は四宮と堂島が話していた雪乃の事件とはこのことだったのかととてもとても的はずれな勘違いをしていた。

吉野
「大丈夫!伊武崎がちゃんと保護して・・・」

すると吉野の言葉を遮りドアが勢いよく開かれる。

伊武崎
「やばい!また誘拐された!!!!」

沈黙が流れた後・・・

「「「「えぇーーーーーー!?」」」」

誰のとは言えない叫び声が響き渡ったのだった。

吉野
「な!誰に!?まさかまた・・・」

伊武崎
「これが置いてあった。」

伊武崎の手には1枚のメモ用紙があり、そこには乱雑にこう書かれていた。

"一度返してもらう。四宮"

その場いた全員が思っただろう。

もともとお前のものじゃねぇだろ!!!と。

吉野
「え、でもなんで?伊武崎の部屋鍵閉めたのに・・・。」

伊武崎
「まさか・・・。」


騒がしい極星勢の様子など知らない、当の本人四宮はホテルのマスターキーを片手に眠る雪乃を自室へと運んでいたのだった。

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