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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第16章 ひと皿の記憶and敗北の苦み



田所を先に部屋に戻した幸平は近くにあった建物の壁を思い切り殴った。

幸平
(くそ・・・くそっ・・・負けた。負けた、負けた・・・!!)

そしてその悔しさを背負ったまますぐにみんなのいる部屋へと走った。

幸平
(途中雪乃が絡んでた。尋常じゃない空気・・・あいつに何があったんだよ!!雪乃・・・)


そして丸井の部屋についた瞬間吉野にぶたれたことは言うまでもない。

吉野
「幸平ー!!!どんだけ無謀かますのよアンタはぁー!!心配したんだからね!!四宮シェフに食戟挑んだって聞いて・・・アンタら二人とも退学にされちゃうかもって思って・・・」


「悠姫、落ち着いて!幸平君への攻撃は的外れだわ!」

田所
「そ、そうだよー!創真くんがいなかったら私は落ちてたんだよー!」

吉野
「あ、それもそうか・・・う・・・えっと・・・うぅ・・・。」

気まずい空気になり、吉野は幸平を捨て榊に抱き着いた。

吉野
「うぉぉおおおおお涼子ーーーー!!」


「憤りをぶつける先が見つからないからって私に男泣きしないでよ!でも、本当に良かった。二人が無事で・・・!」

伊武崎
「幸平、右手、どうした?」

伊武崎はさきほど壁を殴り腫れた幸平の手に気づいたようだ。

幸平
「へへっ・・・なんでもねーよっ。ってか雪乃は?」

伊武崎
「あ。そろそろ起きてるかな。連れてくるか・・・。」

そういって出て行った伊武崎の背中を見つめ幸平は吉野に問う。

幸平
「なぁ、雪乃。何かあったのか?」

吉野
「へ?何かって・・・あった!!あったとも!」

幸平
(やっぱりなにか・・・)

吉野
「えっとねー。誘拐された!!」

幸平・田所
「えぇ!?」

そして二人は雪乃の誘拐劇を聞かされたのだった。

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