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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第16章 ひと皿の記憶and敗北の苦み



四宮
(あぁ、そうか・・・あの時、堂島さんが土地を買ったとき、この人は知っていたのか。俺の身勝手な行動で殺人事件が起き、一人の少女の人生を狂わせていたことを・・・)

堂島
「俺はある女性にすべてを聞いて知った。オマエが売った土地を訪ねてきた女性に、な。」

四宮
「はは・・・そうかよ・・・。」

四宮は乾いた笑いをした。

堂島
「迎えに来たお前に彼女を渡さず、ここに入れたのは・・・」

四宮
「わかってますよ。そうでなければ気づけなかった。」

堂島
「分かったならいい。」
(強すぎる独占欲をどうにかしようとしたのも一理あるが言わないでおこう・・・。)

四宮
「俺は雪乃になんて言えば・・・」

堂島
「素直に謝れば済むんじゃないか?」

四宮
「んな簡単に・・・!!」

堂島
「済むさ。それほどのことをお前は彼女に与えただろう?」

四宮
「・・・・。」

堂島
「それより考えるのは、もう一つの問題だと思うが?」

四宮
「もうひとつ・・・?」

そこで四宮は伊武崎の部屋から聞こえたもう一つの大きな問題を思い出した。

四宮
「時間が・・・・ない。堂島さん、どこでそれを!!」

堂島
「土地を訪ねてきた女性にね。」

四宮
(くそっ・・・何もかも知ってて・・・。)
「明日、ちゃんと雪乃と話し合うことにするよ。」

堂島
「あぁ。」

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