• テキストサイズ

それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第16章 ひと皿の記憶and敗北の苦み



=四宮回想=

遠月学園 79期卒業式

ドナード
「ヒナコ・・・寂しいのはわかるけどもう泣かないで、四宮さんを笑顔で見送ってあげないと・・・」


「だって・・・えぐ・・・卒業してすぐにフランスに行っちゃうなんて・・・聞いでないでず・・・。四宮先輩、愛想ないから絶対友達とかできないです・・・スタッフともケンカするにきまってます!!」

水原
「それは同意。」

四宮
「てめぇら・・・はなむけの言葉とかねぇのかよ!」

水原
「本気なのね?」

四宮
「あぁ、フランスで自分の店を持って、プルスポール勲章を獲る!」

この日俺は遠月学園を79期生第一席で卒業した。

その年最もフランス料理の発展に貢献したシェフに与えられる勲章

それが"プルスポール勲章"

もし獲れれば、日本人初の快挙・・・!

四宮
「本場で磨かれなきゃ俺の料理は完成しねぇ、やってやる・・・!」

日本人がフランスで店を開く・・・
それは想像を絶する苦難の道だ。

俺は在学中に各種料理コンテストでかき集めた賞金を手に渡仏・・・6年間の修業を経て、有名店がしのぎを削る美食の一等地、パリ8区に"SNINO'S"をオープンさせた。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp