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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第14章 東から来た魔術師



最初に声を上げたのは水原だった。

水原
「・・・!!うまいっ!!こ、この詰め物・・・っ!一般的なシュー・ファルシで使われる豚ロースや玉ねぎじゃない!地鶏胸肉の詰め物だ!」
(切り裂いた胸肉の中に牛脂で香ばしく炒めたモリーユ茸とアスパラガス・・・そしてフォアグラ。さらに胸肉とバター、卵、生クリームを滑らかなムース状にしたものを入れ、蒸しあげている・・・このムースがしたにねっとりと絡みつき・・・その瞬間ふわりと溶けて、濃厚なうまみとなって口の中に広がる!)

堂島
「そして何より恐るべきは周りを包むキャベツだ・・・」
(サボイ・キャベツ・・・生では青臭さが強く、加熱すると上質な甘みが出る品種だ。"下茹で"や"蒸しあげ"・・・それぞれの工程でこの料理に最適なポイントへピタリと合わせ加熱されている!そうしてうみだされた繊細な甘みが味全体の品位を高めている・・・魔法にかけられたように!!)


四宮の得意とするのは野菜料理

その腕前ゆえに、世界の美食家たちから呼ばれるようになった二つ名は"レギュムの魔術師"

そんな彼の料理を食べて精神を持っていかれない人などこの世にいるだろうか、いや、いない。

現に卒業生たちも・・・
"マジカルキャベツ"に変身している。


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