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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第14章 東から来た魔術師



黒木場に抱えられ、雪乃はアリスの部屋に連れてこられた。

薙切家の関係者であるため、アリスと黒木場はそれぞれ一人部屋が当たっている。

そして部屋につくなり黒木場はベッドに雪乃を降ろし、アリスはしっかりと鍵を閉めた。

もうこの時点で嫌な予感しかしていない雪乃は青ざめる。

雪乃
「約束を忘れていたのは悪かった。反省してる。本当に!!!」

そんなことを言いいながら布団にうずくまる雪乃をみてニタニタと笑うアリス。

アリス
「なにを焦っているのかしらー?雪乃ちゃーん?」

黒木場はアリスにもこもこのコートを渡し、部屋の温度を最低限まで下げた。

その行動に伊武崎を思い出した雪乃

雪乃
「・・・・助けて伊武崎君・・・・。」

ボソッと小さくつぶやいたその言葉ははっきりと二人に聞こえてしまった。

アリスは一瞬固まり、すぐに黒木場の腕に巻かれたバンダナを没収した。

アリス
「あっぶない!!」

当の黒木場はものすごい表情で雪乃を睨みつけていた。

雪乃はその黒木場を見て恐怖を覚える。

アリス
「あのね、雪乃!こう見えてリョウ君は嫉妬深いの!私がいなかったら今ここで食べられちゃってたわよ!!」

アリスの言っていることを半分しか理解しない雪乃。

恐怖で混乱する雪乃は凝りもせず・・・


雪乃
「伊武崎君も連れてきてはダメか?」


その瞬間黒木場は何かが切れ、アリスは呆れ顔をしていたのは言うまでもない。

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