第13章 存在の証明

黒木場
「あ。いた。」

アリス
「あー！もう！どこ行ってたのよ！」

たまたま通りかかった黒木場とアリスがいた。

雪乃
「おぉ、さっきぶり。」

伊武崎
「え？何、知り合い？」

アリス
「さっきぶり、じゃないわよ！もう！探したんだから！」

廊下で騒ぐ声につられて中にいた極星メンバーはひょこひょこと出てきた。

吉野
「えー、なになにー？どしたー？」

そう言って出てきた吉野は二人の姿を見て動きを止める。

吉野
「薙切アリスに黒木場リョウ！？え！？なんで！？」

雪乃
「ん？吉野知り合いか？」

吉野
「なわけないじゃん！こんな有名人！」

雪乃は吉野の言葉にきょとんとする。

雪乃
「・・・有名人なのか？」

アリス
「まぁね。それより・・・」

するとアリスが話している途中にも関わらず、黒木場は雪乃の元へ行き・・・

吉野・伊武崎
「・・・え。」

雪乃を肩に担いだ。

雪乃
「なっ！ちょ！おろせー！！」

黒木場
「暴れるなよ、冷たい。」

雪乃
「え、あ、ごめ・・・じゃなくて！！」

アリス
「あらあら、リョウ君ったら。ま、いいわ。行くわよ。」

そう言って二人は雪乃を(強制的に)連れ、どこかへと去っていった。

雪乃
「おろせー！！！！」

そう叫ぶ雪乃の声が聞こえなくなったころ・・・

いきなりのことに呆然としていた二人は我に返る

伊武崎
「あいつら！！！」

伊武崎は後を追ったが、もうすでに姿は見当たらず、

吉野
「涼子ー！！誘拐！雪乃が誘拐されたー！！！」

吉野は部屋に戻って騒いでいたのだった。