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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第13章 存在の証明



そして雪乃を誘拐(?)した二人はエレベーターに乗っていた。

エレベーターのドアが閉まるとすぐに黒木場が口を開いた。

黒木場
「忘れてただろ。」

雪乃
「ん?何が?」

もう降ろしてもらうことをあきらめた雪乃

黒木場
「・・・・部屋、来るって言った。」

雪乃
「あ、そうだったな。」

アリス
「もう!ひどいわ!」

雪乃
「ごめんごめん、僕ら今それどころじゃなかったんだ。」

アリス
「あら、どうしたの?」

雪乃
「ちょっと寮の友達が二人ほど行方不明で・・・」

アリス
「それって幸平創真と田所恵かしら?」

雪乃
「え!あぁ!!そうだ!何か知ってるのか!?」

アリス
「えぇ、あの二人なら、今四宮さんと食戟してるわ。」

雪乃
「・・・・・えぇ!?それ、誰からっ」

アリス
「・・・秘密よ。私の情報網はすごいってことだけ覚えときなさい。ま、明日には噂が広まるわ。」

雪乃
「末恐ろしいやつだな、アリスは。」

アリス
「ふふふ、どうも。」


黒木場
「それでもこっちの約束忘れてたことに変わりはない。」

雪乃
「うぅ・・・そうだな、すまない。」

黒木場
「いいよ、謝らなくて。」

そう言って抱えている雪乃をじっとみた黒木場
その黒木場を見たアリスは黒木場の言わんとしていることをくみ取り、にやりと笑って言った。

アリス
「そうね、リョウ君。お仕置き、しないとね?」

雪乃
「えっ。」


すると狙ったかのようにエレベーターが目的のフロアについたことを知らせた。


アリス
「さ、早く部屋に行きましょ。」

にやにや笑うアリスに、ポーカーフェイスの黒木場

雪乃は嫌な予感しかしないのであった。


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