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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第13章 存在の証明



「そうか。」とから返事をした四宮は自分の調理に戻った。


「なんだったんでしょうねぇ?」

水原
「さぁ?でも・・・四宮、悔しそうだった。」

ドナード
「そうでした?」


「私は憎たらしくしか思えません!」

水原
「まぁ、私もだよ。」
(四宮、今日の朝から様子が変だ。どこかイラついたままだし・・・合宿中に柊と何かあったのか?)

そんなことを思い四宮の作業をみる水原だった。

卒業生がそんな絡みをしている、同じ場所にいる田所の方は緊張と恐怖で手の震えが止まらい様子

四宮と田所の厨房の空気の違いは一目瞭然だった。


幸平
「田所っ・・・!」

ガタガタ震える田所を心配し、声をかける幸平
が、堂島に先を越される

堂島
「言っておくが彼女のレシピに手を加えるのは無しだ。お前はあくまでスー・シェフ、副料理長だからな。」

幸平は堂島のぬかりなさに何も言えなくなった。

堂島
「お前は田所に生き残る価値があると思ったんだろ?その彼女の料理が信じられないというなら、今すぐ勝負から降りろ。」

幸平は最後の言葉に反応し、やっと口を開く

幸平
「・・・降りるわけないでしょ、俺は料理人っすよ?厨房から逃げ出してたまるかよっ!」

そして田所のもとへ行き、声をかける。

幸平
「田所!合掌してみろ!合掌!!」

混乱して周りが見えなくなった田所にやっと届いた幸平声

田所は混乱しつつも手のひらを合わせ、合掌のポーズをした。

すると幸平はその上に自分の手を挟むように重ね・・・

パァンッと勢いよくたたいたのだ。

強く鳴り響いたその音に、その場にいた全員が注意をひかれる。

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