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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第11章 至上のルセット



生徒は野菜の見分けに必死で周りなど気にしない。

生徒1
「いってぇな、どけよ!!」

生徒2
「ざけんな!殺すぞっ」

生徒3
「邪魔だ、オラァ!!」

田所
「あっ・・・」

野菜を選びに来た田所は誰かにぶつかり、生徒の群から外されてしまった。

田所
「・・・っ」
(皆目が血走って・・・昨日よりも緊張感がすごいよ・・・でも、こわがってなんかいられない。負けるもんか!!)

そう決意し次々と野菜を取っていった。

田所
(もう調理に入っている人もいる・・・人の勢いにお背れてだいぶ出遅れちゃった・・・でもあとはカリフラワーを選ぶだけ・・・・)

が、カリフラワーの台に目を向けた田所は絶望感に見舞われる。

田所
「・・・!?」
(これも・・・これも!そんな・・・参加が始まってわずかに色が褪せた・・・状態の悪い物しか残ってない!)

そう、残り少ないカリフラワーはすべて使い物にならないものばかりであったのだ。

田所
(このまま普通に調理したらアクの作用でもっと色が悪くなって、テリーヌに大事な美しい見た目を損ねちゃう・・・)
「ど、どうしよう・・・!」
(創真くん・・・!)

田所は焦り、すぐに幸平の方を見る。
と、視線の先では幸平がすでに調理に移っていて・・・

田所
(ダメだ・・・!創真くんに頼ってばかりじゃダメだよ・・・!落ち着くんだ。私一人でちゃんと乗り切らなきゃ!)

冷静に戻った田所は自分の調理場へ行き、考える。

田所
(カリフラワーの色を保つには・・・そうだ・・・!)

そして田所は調理に入った。

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