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それはまるで、魔法のようで =食戟のソーマ=

第11章 至上のルセット



一方四宮の方では、幸平と田所が雪乃の不在を疑問に思いながらも、自分の課題に集中していた。

四宮
「おはよう、79期卒業生の四宮だ。この課題では俺が指定する料理を作ってもらう。ルセット(レシピ)は行きわたったか?」

生徒1
(最悪だ・・・四宮シェフかよ・・・!)

生徒2
(昨日も30人以上退学させたんだよな・・・)

生徒3
(しかもお題が四宮シェフ考案のレシピだなんて・・・!)


四宮が出したのは・・・

フランス料理の前菜メニュー
"九種の野菜のテリーヌ"

色とりどりの野菜が美しく華やかな品だが、九種類もの野菜それぞれに違う下処理・火入れが必要。
どの素材が主張しすぎても弱くなってもいけない、味をまとめ上げるのは至難の業・・・

そんなレシピだった。



四宮
「俺のルセットのうち割と簡単な料理をチョイスした。もっと難しい品の方が良かったか?」

そう言ってレシピの書かれたプリントをひらひらとさせる四宮

生徒
(くそっ・・・まじ殴りてぇ・・・)

四宮
「それと、この課題ではチームは組まない。一人で一品仕上げてもらう。調理中の情報交換や助言は禁止だ。」

田所は一気に青ざめて幸平をみた。

四宮
「食材は厨房工法の山から任意で選び使用してくれ。一つアドバイスを送ろう。」

四宮は少し間をおいて言った。

四宮
「周りの奴ら全員敵だと思って取り組むのが賢明だぜ。」

幸平
(・・・・?)


四宮
「制限時間は3時間、それでは・・・始めろ!」

開始の言葉と同時に生徒は一気に野菜の山の方へ動き出した。

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