🍊レンジ物語番外編・とある夫婦の△関係┏(┏^o^)┓🍊
第1章 研修生・阿部さん、美八学校に現れる
周りの余儀なく見物させられている学生達は、
げんなりとした顔をしてふたりを見ていた。
((なんだこの可愛いお人は!/ おじいさんは!!))
私達はというと、
私は顔は無表情のまま心の中で、マーズ夫人はふふっほーと奇声を上げ双方思い思いの表現をしていた。
彼は目の前の奇声を上げるマーズ夫人の顔をきょとんと見つめたま首を傾げた。
その年齢や外見に似合わない仕草に鼻血噴出寸前な私。
少し、鼻から出そうになったまま凝視している遠くから私を呼ぶ女性の声が聞こえた。
「阿部せんせぇ~。こちらにいらっしゃったのねぇ~?」
露出高めなスーツに身を包み、カッターシャツの前を大胆に開けた服を来た金髪の女性がニコニコ微笑みながら近づいてきた。
一般の健全な男なら彼女の大人の色香に惹かれただろうが、私はあいにく男が好きだから意味はなさない。
「あなたは?」
未だ窓の外で繰り広げられているアレックス夫妻…と言うかアレックスの事が気になり窓を横目でチラチラ見ながら、目の前の金髪の女性に問かける。
すると、彼女はあら、いけない。そう手を口に持っていきコホンと咳払いをすると、
「御挨拶がまだでしたわね。初めまして、私は理科担当のツェリと申しますわ。阿部先生。今日から宜しくお願い致しますわね」
そう言い首を傾げニコッと笑い手を差し出す女性ーツェリ。
阿部は口角を上げ「宜しくお願いします」
とその手を取った。
その間にも
「マーズ!誰よりも愛しておるぞ~」
「私もぉ~!アレックスが大好きじゃああぁ~」
など窓の外から聞こえていた。
2人のやりとりに少しモヤモヤする胸を
やり過ごしにっこり笑ってみせる。
そんな私の様子にツェリ夫人はフフッと意味心に笑う。
「?なんですか?」
「いえ…さぁ、他の先生方がお待ちかねですわよ?」
さぁ、行きましょうか?
そう言いながらついてくるように促し、
くすくすと笑うツェリ夫人に?を浮かべながら、
私は未だ騒がしい校庭に後ろ髪を惹かれながら後をついて行く。
「ふふ…面白い事になりそうね♪」
少し前を進むツェリがこんな事をつぶやいていたなど
知るよしもなく。