🍊レンジ物語番外編・とある夫婦の△関係┏(┏^o^)┓🍊
第1章 研修生・阿部さん、美八学校に現れる
お年を召しているため、動きは
ぶるぶると危なっかしいのだが
その震える両手や両足、
いや、多分
体全体にムキムキと服の上からでも
わかるくらい筋肉がついているのだ。
若い頃は
ボディビルダーかスポーツなど
していたのだろうか?
だとしたら
今もその状態を保っているなんて…!
なんて素敵なんだ。素晴らしい、名も知らぬ御老人。
しかも、この世に生を受けて
〇〇年、殆どお目にかかれない
内股で袋を持ってない
手を横に揺らしながら走る姿…
私は今日人生初の
ギャップ萌えと言うものを感じたようだ。
先ほどの少年も素晴らしく
私の好みにはまっていたが、彼を
みた瞬間私の中に衝撃が走った。
『これは運命だ、』と。
きっと彼と会うために神は
ここへ遣わしたに違いない。
「マーズや~い、何処におるんじゃあ~?」
彼は『マーズ』と言う名前を
ひたすらに呼びながら、
見かけ通りのゆったりした速さ
で校門を抜けた。走った先は何故か穴ボコがあいていた。
あの動きであれだけの穴が開けらるとは…
やはり素晴らしい。
関心して
無言で何度も頷いてしまった。
あぁ…あの麗しの人の名を知りたい…
段々彼への淡い気持ちが強くなり初めた
阿部は上半身を出している
窓枠から外を出ようと枠に足をかけた。
その時、
地面から声がした。