第1章 終わりと始まりの巻
その彼女の問に
正直僕はどうなろうと良かった。
『貴方は沢山の罪を犯しました。それは、もう、許されない様な罪。』
ああ、そうさ。僕は酷い罪人だ。だから早く地獄とやらに連れて行けよ。
『サレ、貴方には 人を想うと言う感情がかけているのです。』
人を想ったって裏切られたら、おなじことじゃないか。だったらそんな感情最初からないほうがいいさ。
『そこで貴方にチャンスを与えます』
チャンス…?
『そう。貴方が今から送り出す世界で人を想う気持ちを取り戻せたなら一生き返らせてあげましょう。』
駄目だったら?
『貴方なら大丈夫です。さあー…』
一面が光だった中に、形が生まれる。
そしてその形は人の形になり
こちらにてを差しのべていた。
『まえに 進みなさい。この先にあなたをまっている人がいるわ。』
無意識に取っていたほうとは逆の手が一つの扉の方を指差す。
サレは、前髪をかきあげ
はぁ…とため息をついた。
「まぁ…退屈しのぎになりそうだし」
行ってみようかな。
とすこし口許を緩めながら
彼女のてを離し、光輝く扉に向かっていった。
さあ、どんなことがおきるのかな…?