• テキストサイズ

【銀魂】鏡花水月

第40章 最終節:第四訓



「本日から女中としてお世話になります言蔵双葉と申します」

頭を下げ隊士達の前で挨拶をする双葉さんを横目で盗み見る
やっぱり見れば見るほど似ている
見た目だけでなく彼女の醸し出す優しい雰囲気や丁寧な言葉遣いや仕草までミツバさんそっくりだ
双葉さんの少し後ろに座る総悟は相変わらずの無表情で何を考えているかわからない

「そういうわけでみんな宜しく頼むぞ。では解散」

近藤さんの声で朝礼は終了し隊士達はそれぞれの持ち場に向かった
なだれ出る隊士達を掻き分け総悟のもとへ向かう
あれから総悟とまともに話をしていない気がする

『総悟っ…⁉︎』
「沖田さん沖田さん」

俺の総悟を呼ぶ声は双葉さんの声によって掻き消されてしまった
仲睦まじく話す二人を見て、何故だか俺の胸はチクリと痛んだ
声を掛けづらい雰囲気に居た堪れなくなった俺は部屋を後にしたーー
/ 137ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp