第36章 スナックすまいる
『っテメェ!何してくれてんだヅラァ‼︎俺の苦労が水の泡じゃねーかっ⁉︎』
小太郎の胸ぐらを掴みガクンガクンと頭を揺さぶる
「お、おい⁉︎落ち着け‼︎せっかく助けに来てやったのにどうしたというのだ⁉︎それにヅラじゃない、桂だ‼︎」
「桂だと⁉︎ここで会ったが100年目ェその首置いていきやがれェェェェ‼︎」
「な、何故バレた⁉︎」
自分で名乗ったんだろォが
総悟とトシが一斉に斬りかかるが
ドカーン
とけたたましい音と共に店内は白い煙に包まれた
「ッチ、煙幕か⁉︎」
エリザベス、引くぞ!
と小太郎の声が店内に響いた
「待てェェェ‼︎かぁぁぁつらぁぁぁぁ‼︎」
二人は小太郎を追って店内を飛び出し、夜の街に消えた
店内は煙幕騒ぎで大パニック
客も従業員もみんな外へ避難していた
『さて、客もいなくなったことだし俺も帰るか』ーー