第36章 スナックすまいる
銀にぃの背後に隠れながらおそるおそる店内に入ると
そこは見た事もないような煌びやかな店内で目を奪われた
そして意外にも聞き覚えのある声が出迎えてくれた
「あら?銀さん、さんいらっしゃい」
『お妙ちゃん⁉︎お妙ちゃんの働いてるお店ってここだったんだ』
「今日は金ならたんまり持ってるから、いい酒と可愛い子頼むわ」
『ってそれ俺の金だろ⁉︎』
「ごめんなさい二人共。さっき急な予約が入っちゃって今人手が足りないんです。そこで銀さんに依頼をお願いしたいんですが」
お妙ちゃんはニッコリ微笑む
嫌な予感しかしない
『じゃ、じゃあ俺は今日のところは帰るよ。銀にぃ頑張ってね!』
クルリと向きを変え店内を出ようとしたが
ガシッと着流しの背後襟を掴まれた
「困ってる民間人を助けるのが警察のお仕事ですよ、ね?」
ヒィィィィィィ!に、逃げられないっ!
横目で助けを請うように銀にぃを見ると銀にぃも顔が引きつったまま固まっていた