第35章 Like or Love?

『ってなことがあってさートシと総悟に顔合わせ辛いんだよねー。銀にぃどう思うー？』

記憶が戻ってからというものはよく万事屋に遊びに来る
ちなみに今、神楽と新八は定春の散歩中だ

「どうってそりゃあアイツらはお前のことが好きなんだろ」

せっかく兄弟水入らずの時間にアイツらの話ばかりでおもしろくねぇが可愛い弟が俺を頼ってきてんだ
たまには兄らしく相談にも乗ってやらねーとな

『好きってどーいうこと？Like or Love？』

「俺が知る訳ねーだろ。ってかお前はどーなんだよ？」

『うーん…わかんない。俺、記憶がないことで自分にいっぱいいっぱいだったし誰かを好きになる余裕なんてなかったんだよね』

余裕がなかったんじゃなくて、近過ぎて気付かなかっただけじゃねーか？
アイツらに触れられてドキドキするってことは少なからず好きの感情があんだろ
ま、それでアイツらのどっちかとくっついたら面白くねぇし言わねーけどな
そうやすやすと可愛い弟をやるかってんだよ