第33章 沖田の憂鬱
『そ、総悟⁉︎どうしてここに⁉︎っていうか神楽ちゃん大丈夫?』
壁に激突した神楽ちゃんはゆらりと立ち上がり総悟に向かってきた
「こんのサドがァァァァァァ‼︎上等アル‼︎」
二人のつかみ合いのケンカが始まった
もう見慣れた光景になり仲裁に入ることもなくお茶を啜った
「ちょっと⁉︎お茶啜ってないで止めろよ‼︎俺ん家が壊れるんですケドォォォォォォ‼︎」
しょうがないなぁと湯呑みを置き、二人の首根っこを掴みケンカを止めた
突然のことに驚き二人は動きを止めた
『総悟、俺に何か用事できたの?』
「………別に」
用もないのになぜ万事屋へ?うーん…
とにかく掴んだ二人の首根っこを離すとまた乱闘が始まりそうなのでそのまま総悟を連れて帰ることにした
『銀にぃ、今日は帰るよ。またね』
銀にぃはヒラヒラと手を振り、新八くんは頭を下げた
神楽ちゃんは舌を出し、二度と来るなという顔を総悟に向けていた