第29章 紅桜篇:俺はただ壊すだけだ
廊下の先で高杉は待ち構えていた
「見ろよ、銀時が来てるぜぇ。紅桜相手にやろうってつもりらしいよ。ククッ、相変わらずバカだなぁ。生身で戦艦とやりあうようなもんだぜ」
『銀にぃ…』
銀にぃは突っ込んできた船の上で岡田似蔵と対峙していた
小太郎は銀にぃを一瞥し、話し始めた
「高杉、俺はお前が嫌いだ、昔も今もだ。だが仲間だと思っている、昔も今もだ。いつから違った、俺たちの道は」
「何を言ってやがる。確かに俺たちは始まりこそ同じだったかもしれねぇ。だがあの頃から俺たちは同じ場所なんて見ちゃいねぇ。どいつもこいつも好き勝手、てんでばらばらの方向見ていたじゃねぇか。俺はあの頃と何も変わっちゃいねぇ」
晋ちゃんは、煙管をふかしながら空を仰いだ