第28章 紅桜篇:ガキじゃない、桂だ‼︎
「おいおい、いつのまに仮装パーティー会場になったんだんだここはぁ。ガキが来ていいところじゃねぇよ」
高杉の声により過去から現実に引き戻された
そう、今は絶対絶命
俺が二人を守らなきゃ
そう思った時
エリザベスの中から声が聞こえた
「ガキじゃない桂だ」
「桂さん‼︎」
『こ…小太郎…?』
小太郎と晋ちゃんは目を見張り、俺に視線を集める
「⁉︎俺がわかるのか⁉︎」
俺の肩を掴み、ユッサユッサと前後に揺さぶる
『あ、あぁ。さっき…全部思い出したよ。小太郎、晋ちゃん、心配かけてゴメ…』
何も言うな、と俺を抱きしめた
ありがとう…小太郎
「ククッ、フハハハハハッ。ようやく俺たちの事思い出してくれたのかよぉ。だったらもう一度問うぜぇ。、一緒にこの国をぶっ壊さないか?」
俺は晋ちゃんを真正面から見据えた
『晋ちゃん。記憶は戻ったけど俺の答えは変わらないよ。俺は真選組副長補佐官のだ。それは記憶が戻った今も変わるつもりはない』
その時、爆発音が鳴り響く