第27章 紅桜篇:過去の記憶
始末しろとの命令で追手が俺に迫る
「「‼︎」」
二人の声に反応し、反射的に走り出した
迫る敵を斬り伏せながら無我夢中で走り続けた
気が付けば追ってくる敵の姿はもうなかった
それでも俺は走り続けた
現実から逃れるように
どのくらい走り続けただろう
足も動かなくなり体はもう限界だった
俺はその場に倒れこんだ
『もう…いいや……先生のいない…こんな世界なんて……』
晋ちゃんも小太郎も強いからきっと生き延びてるよね
銀にぃ………
最後に見た銀にぃの顔は……泣き顔だった
そこで俺は、眼を閉じたーー