第26章 紅桜篇:全部思い出したよ
そう思った時
白いペンギンみたいなものが俺たちを引き上げた
「エリザベス⁉︎こんなとこまで来てくれたのか⁉︎」
とりあえず助かった
エリザベスと呼ばれる白いペンギン
新八くん達のペットか?
などと考えていると
ザシュッ
「エリザベスゥーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎」
エリザベスと呼ばれる白いペンギンの首が飛んだ
だが、この時俺は飛んだ首がエリザベスのものではなく、別の物に見えていた
亜麻色の髪がなびく………………そう……
『松陽先生………』
その名を口にした途端、俺の頭の中に一気に様々な記憶が流れ込んできた
兄と二人戦場を彷徨う絶望感、先生に拾われてからの幸せな日々、先生を取り戻す為に共に戦った戦友………そして、先生の最期………
俺の瞳から一気に涙が零れおちる
全部思い出したよーー