第20章 やっぱり祭は派手じゃねーとな:高杉晋助
会場から少し離れたところまでやってきて、俺を解放した
俺はすぐに木刀をかまえ奴に対峙した
『お前は誰だ⁉︎何故俺のことを知っている⁉︎』
その男は、片目は包帯で覆われ
女物の紫の着物を着て煙管をふかしている
この人相、まさか⁉︎過激派攘夷浪士、高杉晋助⁉︎
「ククッ、本気で忘れちまったみたいだなぁ、。ツレねぇなぁ。俺はこんなに会いたかったってぇのによぉ」
『お、俺はお前なんか知らねぇ‼︎』
その言葉に一瞬哀しそうな顔をした
だが次の瞬間、高杉はもう俺の目の前まで来ていた
木刀を振り上げようとしたが間に合わない
ヤバイ‼︎と思った瞬間
高杉は俺を抱きしめていた
「……会いたかった…」
えっ……⁉︎なに、これ……どぉいう状況?
コイツは本当に俺の知り合いなのか……?
だったら俺は…………
「、俺と一緒に来い。忘れちまったんなら俺が思い出させてやるよ。なぁ、白銀の蝶」
白銀の蝶
その言葉にドクンと胸が鳴った
俺は、その言葉を知っている気がする
だが、そのことを考えようとすると頭に激痛が走った
『うっ…‼︎あ、頭が…割れそうだ……っ⁉︎』
俺は激痛により立っていられなくなり、頭を抱え地面に横たわった