第19章 やっぱり祭は派手じゃねーとな:祭の当日
総悟と祭に繰り出し、綿菓子にりんごあめ、チョコバナナと何だかんだ言いつつも結局俺も祭を堪能していた
『あっ‼︎射的があるよ‼︎ってかあそこにいるの神楽ちゃんじゃない?ね、総…悟⁉︎あれっ⁉︎』
さっきまで隣にいた総悟は忽然と姿を消し、すでに神楽ちゃんと店主を撃ち合う銃撃戦が始まっていた
『ちょっ⁉︎総悟、神楽ちゃん止めなって‼︎新八くんも見てないで止めてよ‼︎』
店主の息の音が止まる前になんとか総悟と神楽ちゃんを止めると
ドゴォォォンと空に大きな花火が打ちあがった
『うわぁ…花火‼︎……綺麗。総悟と一緒に見られて良かったよ。連れ出してくれてありがとう』
花火に照らされてか総悟の顔が赤く見えた
しかし、次の瞬間
こちらに向かって煙幕が放たれ、客たちは一斉に逃げ出し会場はパニックに
『総悟‼︎俺たちも行こう⁉︎神楽ちゃんと新八くんはここに……って、ちょっとォォォ⁉︎』
総悟と神楽ちゃんは既に走り出していた
「祭を邪魔する悪い子は」
「いねぇ〜〜がぁ〜〜」
祭をぶち壊されたことに怒り、目を光らせ、ナマハゲの様な顔で突撃して行き、新八くんもそれを追っていたーー