第18章 やっぱり祭は派手じゃねーとな:真選組にて
一方その頃真選組屯所では
「いいか、祭の当日は真選組総出で護衛につくことになる。将軍にかすり傷一つつこうもんなら全員の首が飛ぶぜぇ。そのへん心してかかれ。きな臭ぇやつ見つけたら迷わずぶった斬れ。俺が責任をとる」
「マジですかィ。じゃあ侍見つけたら片っ端からたたっきりまさぁ。頼みますぜィ」
「おーいみんなさっき言ったことは無しの方向で。
それからこいつはまだ未確認の情報なんだが、江戸にとんでもねぇやろぉが来てるって情報があんだ」
「とんでもねぇやつ?」
「攘夷浪士の中でももっとも過激でもっとも危険な男、高杉晋助がな。それから。今回はお前にも護衛にあたってもらう」
『俺も?だけど俺…』
刀も抜けないような俺じゃ足手まといになるんじゃ…
「悪りぃな。今回は真選組総出でってことなんでな。だが安心しな。お前にはお上から一番遠い入り口付近の警護を任せる」
『了解‼︎』
トシに気を遣わせちゃったな
俺だって真選組の一員だ
その為に稽古だって欠かさずやっている
例え刀が抜けなくても、木刀ででも斬り伏せてやるーー