第10章 お花見:お弁当の中身
銀さんは木に斬りかかり、土方さんは定春とジャンケンをするという始末
こんな酔っ払い達には付き合ってられない、と僕と神楽ちゃんが姉上の元に戻ると
今まさにさんがダークマターを食べようとしていた
「ちょっとまてぇぇぇぇぇ‼︎」
止めに入ろうとしたが一足遅く、さんはダークマターをパクリ
もうダメだ
殺人容疑で姉上は逮捕されてしまう
そう思った時
『お妙さん、美味しいですよ』
そんなまさか⁉︎
あのダークマターをむしゃむしゃ食べている
もしや味オンチ?
お弁当分けてもらったので俺のもどうぞ、とさんが差し出すと、キャッホーっと神楽ちゃんがお弁当をぶんどった
お弁当をひらくと色とりどりの………お菓子⁉︎⁉︎⁉︎
「これお弁当って言うんですかァァァァ⁉︎」
お弁当の中身は、カップケーキにクッキーにチョコレート、お饅頭におはぎと洋菓子から和菓子までいろんなお菓子が詰まってた
『お弁当箱に入れればなんでもお弁当でしょー?俺甘党だからお菓子が主食なんだよね。だから自分用に作ってきたんだー』
さすが銀さんの弟だ
「これの手作りアルか⁉︎とっても美味しそうネ‼︎いただきまーす‼︎」
神楽ちゃんがお弁当に手を伸ばす
ダークマターを普通に食べるさんの手料理
不安に思っていると横から神楽ちゃんのおいしいアルと言う声が聞こえ僕も安心して頂くことにしたーー