第9章 お花見:志村妙
「ごめんなさい‼︎私ったら。私、志村妙と申します」
まだ痛む背中をさすりながら俺も自己紹介をした
「真選組ってゴリラの巣窟かと思ってたけど、こんな素敵な方もいるんですね」
お妙さんはニッコリ微笑んだ
お妙さんってそういえば近藤さんがストーカーしてる相手じゃなかったっけ
というか近藤さんどこ行った?
辺りを見回すと、叩いてかぶってジャンケンポンが開催されている傍でのびていた
さっきすごい音がしたなと思ったら、お妙さんが近藤さんをKOした音だったのか
「さん、良かったらあっちで一緒にお花見しませんか?」
お弁当も作ってきたんですよと可愛らしく言うので
誘いに応えることにした
『そういえばあの子達もお妙さんの知り合いですか?』
「えぇ。神楽ちゃんと私の弟の新ちゃん。二人とも万事屋の従業員なんですよ」
ということは、俺のことは万事屋の旦那にでも聞いたのか
俺の過去と関わりがある人物ではなさそうだなーー