第8章 お花見
銀さんの弟と思われるさんから神楽ちゃんを引き離した
「ちょっと神楽ちゃん‼︎銀さんに言うなって言われたよね⁉︎」
「私、弟だなんて言ってないアルよ?似てないって言っただけヨ」
「それもダメぇぇぇぇ‼︎‼︎弟だって仄めかすようなことも言っちゃダメだからね‼︎わかった⁉︎」
「わかったヨ。それにしても全然似てないネ。目も死んでないアル。綺麗な人ネ」
神楽ちゃんは目をキラキラさせてさんを見ている
神楽ちゃん女の人に懐くからなぁ、ってさん男だからァ‼︎
でも確かに似てない
髪の色と目の色は銀さんと同じだが顔立ちが全然違う
まるで人形のように整った顔
いや、銀さんも目が死んでなくてちゃらんぽらんじゃなければ男前なんだと思う、多分
遠めに見つめる僕と神楽ちゃんの視線を感じたのか
さんはこちらに振り向き僕たちと目が合うとニコッと微笑んだ
可愛いっ‼︎‼︎
ドキッとしてしまった
いやいや僕にはお通ちゃんが、なんて考えていると銀さんがこちらにやってきた
「お前らこんなとこでコソコソと何やってんだ?アイツらとケリつけるからちょっとこっちこい」
オッシャーやったるネと意気込む神楽ちゃんと共にその場を離れたーー