第8章 お花見
今日は毎年恒例のお花見に来ています
天気も良くて最高のお花見日和だ
だから、早く始めよう?
会場に着いたはいいが場所がどーのこーのでトシと万事屋の旦那がにらめっこ中
あの二人って仲悪かったんだ
場所なんてどこでもいいのに
にらめっこ中の二人をよそに、俺は隅っこに移動して自分用に持って来たお弁当でお先にお花見を始めることにした
「お前がアルか?」
チャイナ服に身を包んだ可愛らしい女の子が俺を見下ろす
『君は?』
「神楽アル。それにしても全然似てないネ」
『何が似てない「ちょっとォォォォォ⁉︎神楽ちゃんんん⁉︎」
俺の言葉が言い終わる前に眼鏡の少年がチャイナ娘の口を押さえ勢いよく連れさった