第7章 監察山崎退
「さ〜ん‼︎山崎ただいま戻りましたよ〜」
俺の声に驚きビクッと肩を跳ねさせ、振り向いた
『っ⁉︎ザキ⁉︎こんな時間まで仕事?お疲れさま』
はぁ〜さん、やはりあなたは女神です
さんは優しい笑顔を見せてくれた
しかし、その笑顔に光るものが
涙……?
というかよく見ると局長もいた
いつから居たんですか
局長の手がさんの頭に…
そして、さんの涙…
「局長ォォォ⁉︎さんに何したんですかァァァ⁉︎さん泣いてるじゃないですかぁ‼︎まさか嫌がるさんを無理矢理……」
「違う違う違う違う‼︎誤解だよォォォ‼︎」
『ザキ⁉︎本当に誤解だから‼︎何もされてないから‼︎』
必死に弁解する二人だが、もう遅い
俺の声を聞いて、バズーカーを手にした沖田隊長と刀を構えた副長が駆けつけた
「近藤さぁん、こりゃどぉいうことですかぁ?」
「待てトシ‼︎誤解だ‼︎てか瞳孔開いちゃってて怖いんですけどォォォ」
「見苦しいですぜ近藤さん。現にさん泣いてんじゃないですかィ」
『総悟‼︎トシ‼︎だから誤解だって‼︎この涙は…ー』
さんが言い終わる前に局長は、ドゴォォォンと大きな音と共に吹き飛んだ
「さん大丈夫ですか?」
俺はさんに手を差し出した
『ザキ、俺はなんともないけど……近藤さんが、』
さんが俺の手を取ろうとした時
カチャリと背後で音がした
……まさか?
沖田隊長がこちらにバズーカをむけている
「やっぱりかァァァァァァ」
それは悲鳴と同時に大きな音をたてた
「ザキ如きがさんの泣き顔を拝むなんて100年早ェや」
結局屯所は崩壊させられたのであったーー