第7章 監察山崎退
監察の任務を終え屯所に帰還
「山崎ただいま戻りました〜」
なんて言ってもこの時間だ
当然返ってくる声もなく、出迎えてくれる人もいない
どーせ俺は地味ですよ
トボトボと廊下を歩いていると
月明かりに煌めく銀髪の姿を捉えた
あれは⁉︎真選組の華、麗しのさん‼︎
歳は土方さんと同じくらいらしいけど、どう見たって15、6
だが、そのあどけない顔と時折見せる憂いを帯びた大人びた表情がまた良い‼︎
男とは思えないほど華奢な体にフランス人形のような顔立ち
それでいて、気立ても良くて優しい‼︎
密かにファンクラブまであるという話だ
副長と沖田隊長に知れれば抹殺されるだろうが
はぁ、さんさんさんさんさんさんさんさん
いつもは副長と沖田隊長のガードが固くてなかなか声もかけれない
けど、副長も沖田隊長も寝ている今がチャンス
俺はさんに駆け寄った