第55章 最終節:第十九訓
『総悟、どうかした?……って、うわっ⁉︎』
総悟に呼ばれベッドに近寄ると
腕を引かれ総悟の膝を跨ぐように乗り上げる
そして、俺の服(銀にぃの服)に手を掛けた
「脱ぎなせぇ」
『えっ⁉︎ちょっ、ちょっと待って、総悟⁉︎』
俺の制止も聞かずに服をひん剥く総悟の顔はムスッとしている
何か怒ってる?
『総悟……えと、ごめん……?』
「何に対して謝ってんですかィ?」
総悟は手を止め、ジトッとした目をこちらに向ける
『えっと……無理矢理キスしたこと…?』
「……本気で言ってるんですかィ?」
『や、だって!あの時、俺、総悟が無事で本当にホッとして、それで、その、つい、気持ちが抑えられなくてっ……!…でも、総悟はミツバさんのことが………総悟の気持ちも聞かずに勝手なことしてごめん!』
俺は頭を下げて謝ったが、その上から盛大な溜息が吐かれた
あれ?違った?
俺は恐る恐る総悟の表情を伺おうと顔をあげると