第54章 最終節:第十八訓
いや、可愛いのは可愛いんだ
華奢なの身体にはブカブカで
袖なんて長くて指先しか出てねぇし
いつもと違うにグッとくるのは確かだ
だが、アイツの服ってのが気に食わねぇ
その格好だけであの間抜けヅラが連想されて苛つくってぇのに
なんか、彼氏の家にお泊まりして彼氏の服借りた彼女みたいな雰囲気がすっげぇ腹立つ
何か⁉︎コイツは俺のもんだ、みたいなアピールかよっ⁉︎
あのブラコンがっ‼︎
『やっぱり兄弟でお揃いとかキモイよね?』
照れながら首の後ろをかくの首筋に赤い痕かあるのが目に入った
「、それどうした?」
『それってどれ?何かある?』
は自分からは見えないのか必死に首筋を見ようとしている
「さん、ちょっとこっちに来なせぇ」
総悟から完全に怒りのオーラが出ている
これは今のうちに撤退した方が良さそうだな…
「、じゃあ後頼むは」
の肩をポンと叩き、俺は病室を出たーー