第54章 最終節:第十八訓
ここは病室
一応ノックをしてからガラガラと扉を引き中に入る
総悟は体を起こしベッドの柵に背を預けて座っていた
「具合はどうだ、総悟?」
「アンタの顔見たら気分悪くなったんで死んでくだせィ、土方さん」
「テんメェ……!しばらくこのまま入院してやがれっ!」
「ハッ、冗談。屯所には目を離すとに襲いかかる狼がいるんでねィ。しっかり目を光らせとかねぇといけないんでさぁ」
総悟は口角を上げニヤリと笑うが、目が笑ってねぇ
こないだのこと言ってんだろうな…
「チッ…おい、総悟。もし今度を泣かしてみろ、そん時は俺がアイツを貰うからな」
「ケッ、姉上の気持ちを無下にしたくせに、その弟の恋人を横取りしようなんてどんだけ図太い神経してんですかねィ。そんなことはありえねぇんでさっさと諦めなせぇ。しつこい男は嫌われますぜィ?」
「うるせぇよ。そう簡単に諦められる思いじゃねーんだよ……まぁアイツが笑ってるなら、それでいいんだけどよ…じゃあ、俺は仕事に戻るわ」
部屋を出ようと扉に手をかけたと同時に勢い良く扉は開かれた
『総悟っ‼︎体は大丈夫っ⁉︎』
「さん…!」
「…」
が部屋に飛び込んできた
が、俺たちはの格好に面食らった