• テキストサイズ

科学班の恋【D.Gray-man】

第67章 出会い



「じっかんしたら、あまえたくなっただけです」

「南…」



にっこり笑って言えば、私を抱いていたマービンさんが顔を少しだけ離して見つめて───



「よぉしよしよしよしぃい!!!」

「うぷっ!?」



思いっきり羽交い絞めに抱き締められると、わしゃわしゃと頭を撫でられた。
それはもう勢いよく、乱暴に。



「あ、ずりぃマービン!次俺な!」

「いやいや、だからオレだってっ」

「おい、あんまりやると南が潰れるぞー」

「というか、こんなところ班長に見られたら───」




 

「…俺がなんだ?」






「「「「!?」」」」



一斉にビクンッと体を硬直させる科学班一同。



「全く…毎度毎度、何度言えばわかるんだろうな、お前らは…」



その背後から届く低いお声は…………うん。



「リ、リーバー、班長…」

「おぉおおかえりなさい…!」

「任務お疲れ様です!肩でも揉みましょうか!」

「これは科学班公認の出迎えの儀式でして…!」



顔を真っ青にして捲し立てる皆に、研究室の出入口にいつの間にか立っていた班長は、額に当てていた手を離して顔を上げると。






「とりあえずお前ら、其処に正座して並べ」






にっこりと、笑ってない目で綺麗に笑った。
それはもう、にーっこりと。



「「「「スミマセン」」」」



…うん。
なんか……皆、ごめん。









/ 1387ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp