• テキストサイズ

科学班の恋【D.Gray-man】

第11章 ぬくもり



カチコチ
カチコチ



時計の針の音だけが、馬鹿みたいに耳に響く真夜中の静寂の中。



「…遅い」



何度目になるかわからない溜息をついて、机にペンを置いた。

ゴーレムを貰ってくるだけなのに、時間が掛かり過ぎじゃないか。
あっちで映像処理でもしてんのか。

此処で働いていれば、忙しい職場だから時間短縮させる癖は自然と身に付く。
だからと言って手間を省く為にラビの所で仕事するにしても、やはり時間が掛かり過ぎている。



「…何かあったか」



何かってなんだ。
あったら駄目だろ。

自分で呟いた言葉に、自分の脳内でツッコミを入れて再び溜息。



「……行くか」



暫く頭を抱えて悩んだ末。
結局進まない手元の仕事に、その問題を片付けることを優先した。

/ 1387ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp