第38章 宴のあとに‐R.W‐
「あれ?南、髪下ろしてんの珍しいね」
「どうした、今更色気付いたか」
「違いますよー。多分、恋っスよ恋!」
「恋~?…ぶっはは!南が恋っ!?」
「そーかそーか、恋したかー!応援してやるから、ついでにミニスカも履いてこい!」
「…………セクハラで訴えていいですか」
給湯室から出てきた南は、真面目と言うか。
ちゃんと俺の言うことを聞いてくれた。
…結果、科学班の連中に盛大にからかわれた。
………すまん。
俺が悪かった、今度何か奢ってやるから。
だから恨めしそうに俺を見るな。
俺が悪かったから。